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【アフフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉】(著者:小倉広)読了レビュー

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アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉

アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉

 


著者紹介

※楽天booksより※

小倉 広(おぐら・ひろし)
アドラー派の心理カウンセラー、組織人事コンサルタント。コーチングや交流分析などを学ぶうち、それらの源流にアドラー心理学があることを知り、岩井俊憲氏に師事。現在は「子育て中心の理論であるアドラー心理学をビジネスに生かすための架け橋となる」ことを使命に、数多くの企業にて講演、研修を行っている。著書に『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』(ダイヤモンド社)、『アドラーに学ぶ部下育成の心理学』(日経BP社)、『任せる技術』(日本経済新聞出版社)など。著作累計100万部。

アドラー

アドラー関係書籍に手を伸ばすのは、本書で二冊目となる。

今回は、本人の著ではなく、第三者である小倉氏による解説と言うことで、少しは読みやすいかも…と期待して手を出してみた。

読もうかどうか

正直に言うと、この本を購入してから読み始めるまでに、1ヶ月以上の時間を要した。

本の派手な外観に影響され、少し構えすぎていたのかも知れない。

読んで正解?

 予想に反してもの凄くシンプルで読みやすい印象を受けた。

まだ読んでいない人は、是非とも読むべきだ。

フロイトの名前は知っていてもアドラーの名前はどうだろうか?

それぞれが唱えた理論の違いを説明できないならば、一読をお勧めする。

家族や仲間、大切な人たちに「読んでほしい」と感じる一冊だった。

 

もう少し詳しく知りたい人の為、

以下に、コンテンツ概要と補足説明を書いておく。

※実際に読んだ方が良いと感じた為、「100の言葉」 は、敢えて書かない事とした※

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すべてあなたが決めたこと -自己決定性について

 この章では、アドラーの言葉が10個紹介されている。

いずれの言葉も「すべては自分次第」と言うことが書かれている。

遺伝や環境や生育環境は、大きな要素ではあるが、現在や未来を形作る材料以上にはなり得ないと言う。

その材料でどのような未来を形造るのかは、やはり当人の考え方次第ということだ。

同時代に「原因論」を唱えたフロイトの考えは、「人は過去によって規定され、自身では未来を制御出来ない」というものであった。

これに相反して、アドラーは、現代心理学の常識とも言える「目的論」と「自己決定性」を、今から100年以上前にしっかりと主張していたと言うことになる。

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そのままの自分を認めよ -劣等感について

 この章では、アドラーの言葉が9個紹介されている。

いずれの言葉も「劣等感」に対する考え方について書かれている。

「劣等性」と「劣等感」と「劣等コンプレックス」の違いについての記述からは、新たな「気付き」をもらえた。

「劣等性」により感じる「劣等感」を、「劣等コンプレックス」として言い訳に使うか、「バネ」として劣等性を補う為の「努力の理由」に使うかは、やはり本人次第となる。

また、劣等感は無意識にイメージする「理想の自分」とのギャップからも感じる場合も有るため、「自らの不完全さを認める勇気」が、劣等感の克服に役立ち、強い人間になれ、幸せになれる事につながる、と言う結論には、少なからずの感動すら覚えた。

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感情には隠された目的がある -感情について

 この章では、アドラーの言葉が10個紹介されている。

いずれの言葉も「感情」に対する考え方について書かれている。

特徴的なのは、人は相手を操ると言う「目的」の為に、感情を「利用」しているという考え方だ。

極端な例で言えば、赤ん坊は「泣く」と言う感情表現を使い、ありとあらゆる成功パターン(ミルクをもらう、だっこしてもらう、オムツを替えてもらう等々…)を学習しながら自己形成をしていく。

「人は感情に突き動かされる」というフロイトの考え方とは真逆のものであり、興味深い。

「ついつい怒りに任せて…」「悲しさのあまり…」「衝動に負けて…」と、様々な理由を「言い訳」にして来た自分自身の深層心理を「グサリ」と一突きやられた気分だ。

しかし、感情を「否定」したり「コントロール」しようとするよりもむしろ「利用」して、自分や相手を突き動かす為の「燃料」のように捉える、という考え方も非常に合理的だ。 

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性格は今この瞬間に変えられる -ライフスタイルについて

  この章では、アドラーの言葉が9個紹介されている。

いずれの言葉も「ライフスタイル(≒性格)」に対する考え方について書かれている。

「三つ子の魂百まで」「性格は変えられない」といった考え方に、バッサリと斬り込む内容だ。

成長の過程で手に入れた「成功体験」から学んだ「成功パターン」から、自己の性格を形成してきたため、我々は自分の性格を「変えたがらない」。その方が楽だから。

しかし、それを「言い訳」としている間は、当然の事ながら「自分」も「周り(環境等)」を変えることなどは不可能だ。

 では、性格を変えるためにはどうすれば良いのか?

ここにはその方法も記されていた。

アドラーは、「性格」の形成は、以下の三個の基本的な価値観(アドラーはコレをライフスタイルと呼んだ)から行われると言った。

  1. 自己概念(私は~である)
  2. 世界像(世の中の人は~である)
  3. 自己理想(私は~であらねばならない)

これらのライフスタイルの違いが「性格」を生み出しているという考え方から、性格を変えようとするのではなく、先ずは、自分自身のライフスタイルを知るべきだと言っている。

自分自身の価値観を変えれば、同じものでも「見え方」「感じ方」が変わる。そうすれば結果として自ずと性格も変わるという理屈だ。

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あらゆる悩みは対人関係に行き着く -ライフタスクについて

  この章では、アドラーの言葉が8個紹介されている。

いずれの言葉も「人生の課題」に対する考え方について書かれている。

全ての悩みを「対人関係の課題」と言ったアドラーは、人は周りの人々の目を意識し、それに対するアピールとして「悩みごと」を周囲に吐露している、とさえ言っている。

「悩みごと」を利用して、「優位性」を示そうとする、という記述に違和感を感じる人も多いだろうが、「病気」である事により「特別な存在」と相手に認識させる、と言われれば少しイメージし易くなる。

対人関係の課題は、「仕事」「交友」「恋愛」の3つであり、この順番で困難さが増していく、とアドラーは言い、これらを「ライフタスク」と呼んだ。

「恋愛」が最も困難な課題で有るため、そこから逃れる目的で、最も簡単な「仕事」の課題に「過剰に」取り組んでいる、という下りには思わず苦笑いしてしまった。

 「愛の課題」が困難な理由、それ故に解決したときに訪れる「安らぎの深さ」についても書かれており、人生を賭けてでも取り組むべき「大きく重要な課題」である、と言うことを再認識させられた。 

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家族こそが世界である -家族構成について

  この章では、アドラーの言葉が10個紹介されている。

いずれの言葉も「家族」に対する考え方について書かれている。

子供の性格形成の根元、兄弟間で得意分野の違いが生まれる理由、第一子の傾向とその理由、中間子の傾向とその理由、末っ子の傾向とその理由、一人っ子の傾向とその理由などが書かれていて、思わず失笑してしまう。

また、親子の関係についても書かれていて、それらの記述を読めば、「子供が親の言動から受ける影響の大きさ」を改めて認識せざるを得ない。

反省ひとしお、といったところだ…

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叱ってはいけない、ほめてもいけない -教育について

  この章では、アドラーの言葉が9個紹介されている。

いずれの言葉も「教育」に対する考え方について書かれている。

この章を読んでいる間は、恥ずかしい思いばかりだった。

今の自分が、子供達や部下達に「教育」と称しておこなっている様々な言動を思い返せば返すほど、反省の念にかられてしまう。

相手の行動が、周囲の注目を集める目的の「アピール」だと捉えることで、「叱る」にせよ「誉める」にせよ、それは「相手に注目している」事となる。

「問題行動を叱る」事は即ち、相手に「問題行動をすれば私が注目する」と言っているに等しい。従って相手は注目されたいので、問題行動を習慣化する。

このロジックは、正に「目から鱗」だった。

自分自身が忘れない為に、以下に記しておく。

叱ったり誉めたりする事よりも、信頼関係を築く事に注力し、その関係において、自分が「どう感じたか」を伝える。

あとは相手を信頼し、相手が自分で気付く事を信じて待つのみ。

それこそが相手の学びであり、教育なのだ。

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幸せになる唯一の方法は他者への貢献 -共同体感覚について

 この章では、アドラーの言葉が15個紹介されている。

いずれの言葉も「共同体感覚」に対する考え方について書かれている。

自分の居場所が無いと言うのであれば、自ら自分の居場所を創るべきだという考え方だ。

周りが「何か」してくれなくても、自分が他者対して貢献できる「何か」を探して実行することで、共同体の一部として自分自身を位置づけることができる。

アドラーの言う「共同体感覚」は、①他者信頼、②自己信頼、③所属感、という3つの要素から構成されている。

これらのすべてが「満たされた」状態を目指すことで、困難から解放されると言う考え方だ。

もし、上述の三要素のうちのどれか、もしくは全てが不足していたとした場合、やはり「他者への貢献」を探して実行することが、それらの不足を補う事となる。

共同体感覚を高める上で、他社から何かをしてもらった時には感謝を伝えることも重要だ。上から「誉める」よりも、横から「感謝」の気持ちを伝える。

「ありがとう、~してもらえて嬉しい。」

「ありがとう、~してもらえて助かる。」

これからの生活の中で、気をつけていきたい内容だ。

特に家族や部下達に対して、対等な共同体感覚の中で自分の居場所を確保するために。。。

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困難を克服する勇気を持て -勇気について

  この章では、アドラーの言葉が16個紹介されている。

いずれの言葉も「勇気」に対する考え方について書かれている。

仕事の課題、交友の課題、愛の課題に、次々と押し寄せてくる困難。これらを克服する為の活力となるのが「勇気」だとアドラーは言った。

困難に打ち勝つ為の、自らの「勇気」、自分が周りに与える「勇気」、与えられる「勇気」。

相手の勇気を「挫いて」いないか?相手をきちんと「勇気付け」出来ているか?

その為には、何に気をつければ良いのか。

  • 相手からの評価よりも、自分の中での貢献出来ている満足感を優先し、自己の不完全さを認める。(ブレない)
  • 誉めるのではなく、感謝を伝える(横から目線)
  • 手を出さずにやらせて、失敗経験から学ばせる(機会を奪わない)
  • 「私が~と感じる」と伝える(アイ・メッセージ)

上から目線で接する限り、相手の勇気を挫くだけだ。

共同体感覚のもと、対等に横から目線で「どうすれば相手に貢献できるか」という考え方が重要だと感じた。 

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他人の課題を背負ってはいけない -課題の分離について

  この章では、アドラーの言葉が4個紹介されている。

いずれの言葉も「課題の分離」に対する考え方について書かれている。

「相手の課題に土足で踏み込まない」と言われて、キチンと理解する事は出来ていなかった。

「相手の課題」とは?

「我が子が勉強しなくて、困る」のは、誰の課題?

「妻の機嫌が悪くて、困る」のは、誰の課題?

コレまで僕は、自分の抱える「家庭の悩み」と感じて、子供には「勉強しろ」と言い、妻には「怒るな」と言ってきた。

それは、僕自身の課題ではないのに。

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それぞれが各自の抱える課題に挑戦している最中に、横から(上から)ズケズケと土足で踏み込んでいたのだ。

 

これからは、相手の課題には「勇気付け」だけをおこないたい。

 

あなたが勉強をする事で、人生の選択肢を増やすことに成功できれば、僕は嬉しい。もし、支援が要るときには、言ってくれれば、何時でもその準備は出来ているよ。

 

あなたが、嫌な気分になっていると僕は辛い。

笑顔で居てくれるとき、僕は本当に幸せだ。

何か手助けが要る時に言ってくれれば、何時でもその準備は出来ているよ。

 

この本を読むことができて、本当に良かった。