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中間管理職は読書せよ! 書籍から学ぶ人生の宝物 (自己啓発にお薦め)

書籍から学ぶ先人達からのプレゼント Kobo(楽天)やKindle(Amazon)などを通じて学んだ事を書籍レビューとして紹介

【コーチングのプロが教える「ほめる」技術】(著者:鈴木義幸) 読了レビュー

 

コーチングのプロが教える 「ほめる」技術

コーチングのプロが教える 「ほめる」技術

 

 

コーチング」。。。

言葉だけは知っているが、詳しい内容は知らない言葉だ。

何か「ヒントが有るかも知れない」という気持ちを押さえきれずに読んでみることにした。

読もうかどうか、、、

読む意味があるかどうかは、読んでから考えれば良いと考えて、とりあえず読んでみた。

読んで正解?

 結論から言えば、読んで正解。

コーチング」や「アクノレッジメント」と聞けば、何か特別なテクニックがあると思いこんでいたが、そういう誤解を一気に払拭してくれた。

この本で学んだ事を、職場に限らず、今後の生活に活かしていきたい。

 

プロローグ

田中課長の憂鬱

 小説風に始まる導入部。現在の自分の状況にドハマりしていて、思わず笑ってしまった。面白いことは何も書かれていないのに。。。中間管理職共通の悩みと言う事なのだろう。

第1章 人を動かすアクノレッジメント

1 アクノレッジメントとの出会い

2 なぜアクノレッジメントか

3 根性型指導の限界

4 承認型で成果を出す「体育会」が台頭してきた

5 ミドルにもシニアにもアクノレッジメントは必要

 「アクノレッジメント」とは「承認」という意味合いの言葉だ。これまで精神論や根性論で乗り越えてきた世代が、管理職側にまわり、自らの経験を後続の部下達に教え、伝えようとする。しかし、今の時代は少し様変わりしてきた。根性論や精神論で昇りつめた上司や先輩が、目の前でリストラや失墜していく様を見せつけられた人間が「今は苦しくても頑張り続ければ、いつか認められるはず」とは考え難い、ということは簡単に想像できる。そんなことよりも今、直ぐに承認(アクノレッジメント)される事にこそ、価値とモチベーションを感じると言うことは、想像に容易い。

根性論や精神論をベースに、トップダウン方式で指示を出しても、伝わらず、動かない理由が、ここを読んでよく判った。

第2章 認めること、ほめること

1 本当にほめる

2 スーパーアクノレッジメント、任せる

3 相手の影響力を言葉にして伝える

4 相手の存在価値を高める紹介

5 怒らずに叱る

6 自分で答えずに相手の意見を求める

7 謝ることの力

8 ノーという選択権を与える

9 部下を接待する

10 メールはクイックレスポンスで

11 贈り物をする

 ここでは「アクノレッジメント」の具体例が、一つ一つ示されている。「否定されるより認められた方が良い」という当たり前の事がいかに出来ていないかを痛感する。部下や子供に対して自分がとっている態度には「反省」の文字しか似合わない。自分がされて、うれしい事を考えるようにしたい。

第3章 たった一言で気持ちは伝わる

1 修飾せずに観察を伝える

2 頻繁に頻繁に声をかける

3 本気のあいさつ

4 別れ際の一言

5 意志のあるあいづち

6 リフレイン

7 部下に対するリフレイン

 指導やアドバイスよりも、まずは相手の存在を認める事の重要性が書かれている。その手法はとてもシンプルだ。見えたまま、聞こえたまま、相手に伝える。本気で挨拶する。きちんと相槌を打つ。相手のメッセージを繰り返す等々。。。

単純でありながらも、基本的な事に気持ちを向けることが出来ていない自分に気付かされる。

第4章 人によって接し方はさまざま

1 四つのタイプ

2 コントローラーに対するアクノレッジメント

3 プロモーターに対するアクノレッジメント

4 サポーターに対するアクノレッジメント

5 アナライザーに対するアクノレッジメント

 様々なタイプの人に対して、それぞれに合った接し方について触れている。それぞれのタイプの部下達の顔が脳裏に浮かび上がり、色々と試してみたくなる。

どのタイプかを判定するテストも掲載されているので、是非とも試してみる価値がある。

第5章 相手にあったコミュニケーションを選ぶ

1 若い人には理由をきちんと説明する

2 新しい部下をチームに溶け込ませるには

3 さりげなく女性社員をほめる

4 年上の部下との接し方

5 上司に対するアクノレッジメント

6 営業上手は「売らない」

7 子どもとうまく接するためには

8 配偶者にもアクノレッジメントが必要

アクノレッジメントに「 これが正解!」というものが唯一あるわけではない。相手に合わせた適切なやり方でアクノレッジメントしなければその意味は半減、もしくは反転してしまう。

「売らない」営業のくだりと、家族へのアクノレッジメントのくだりが、強く印象に残った。

第6章 アクノレッジメントで何が変わったのか

コーチング研修

〈ケース1〉山中君に対する働きかけ

課の会議

〈ケース2〉岡本主任の場合

息子との会話  コーチとの対話

〈ケース1〉山中君に対する働きかけ

課の会議  

〈ケース2〉岡本主任の場合

息子との会話

コーチとの対話

 ここでは「プロローグ」に登場した、田中課長の後日談が、小説風に書かれている。本編に登場した様々なアクノレッジメントのアプローチ例が端々に登場するので、この本の「まとめ」として位置付けられている。

 

まとめ

 今回初めて「コーチング」と言うものの実態に近づいてみた。僕が無知なだけだが、これまで勝手に抱いていたイメージを(良い意味で)ガラリと覆してくれる本だった。

もし、まだ「コーチング」についてしっかりと向き合う機会を持てていない人であれば、お勧めしたい一冊だ。

【わかりやすい文章を書く全技術100】(著者:大久保進) 読了レビュー

 

「わかりやすい」文章を書く全技術100

「わかりやすい」文章を書く全技術100

 

 

「わかりやすい文章」。。。

「コレができたら誰も苦労しない」と思う反面、

「答えが有るかも知れない」と期待してしまう気持ちを押さえきれずに読んでみることにした。

読もうかどうか、、、

How toモノは正直苦手なので、今回は少し迷った。

あまり期待はせずに、とりあえず読み始めた。

読んで正解?

文章を書く機会は、意外と多い。

LINE、メール、報告書などなど。。。

この本に書いてあることを、知らないのと知っているのとでは、自分の言いたいことが相手に伝わるかどうかが、大きく変わってしまう、と感じた。

是非目を通しておくべきなので、以下にレビューを書いておく。

 

 

第1章 「わかりやすい文」を書く

1.文の要素を明確に

001 伝わりやすい語句を選ぶ――一般的な言葉を使う

002 伝わりやすい語句を選ぶ――多義語は使わない

003 伝わりやすい語句を選ぶ――間違った表現は使わない

004 常用漢字を使う

005 常用外漢字を使う場合、ふりがなを振る

006 指示語――使い方に注意する

007 指示語――何を指し示しているかを明示する

008 指示語――指し示している内容の近くに置く

009 一つの対象について、色々な表現は使わない

010 わかりにくい表現を使ったら、前後で補足する

011 言葉の切れ目を示す――ひらがな・カタカナ・漢字を混ぜる

012 言葉の切れ目を示す――読点を用いる

013 言葉の切れ目を示す――その他の記号・空白を用いる

 読み始めて最初に感じたのは、「シンプル」で「わかりやすい」と言うことだ。一つ一つの具体的な「わかりやすく書く為の技術」を簡潔に短く読み手に伝えてくれる。

本のタイトル通り、本書もその「技術」を使って書かれていると言うことがよくわかる。

2.文を短く

014 一文を短く書く

015 一文の中に、情報を詰め込みすぎない

016 余計な言葉は省く

017 短い言い回しを選ぶ

018 複数の言葉を、1つにまとめる

019 長い文は2文以上に分ける

020 接続助詞は、ほどほどに

021 特に注意が必要な接続助詞「が」

022 中止法もほどほどに

すべての「技術」に対し、その一つ一つに 「悪い例」を先に示し、一度考えさせた後に「悪い例」の問題点を明示し、更にその後に「良い例」を示し、「わかりやすくなった理解」を示している。

各「技術」の項の末尾に「まとめ」があることも本書が「わかりやすい」モノになっている理由のひとつだ。

3.理解しやすい構造に

023 主語と述語は近づける

024 修飾語が何を修飾しているかを示す――修飾語と被修飾語を近づける

025 修飾語が何を修飾しているかを示す――括弧を使う

026 修飾の順序――長い修飾語が前、短い修飾語が後ろ

027 修飾の順序――大状況から小状況

028 修飾周りの読点――長い修飾語が2つ以上ある場合、読点を打つ

029 修飾周りの読点――短い修飾語の後に長い修飾語が来る場合、読点を打つ

030 修飾周りの読点――修飾語と被修飾語とが離れている場合、読点を打つ

031 修飾語を括弧でくくり、被修飾語の後に置く

032 修飾語が長い・多い場合、2文に分ける

033 同じ助詞は続けない

034 ナカテン「・」で同格・並列を表す

035 意味のわかりにくい助詞は使わない

036 明確な接続助詞を用いて、言葉と言葉の関係を示す

037 基本的な語順にする

038 二重否定は避ける

039 二通りの意味に解釈できないようにする

 普段から意識できていること、出来ていないこと、その一つ一つが確認できる内容になっている。自分で書いた文章を読み返す際にも、頭の中にこの本で学んだ記憶が有るか無いかで、大きな違いが生まれる。定期的に読み返すのも良いと感じた。

4.その他  注意すべきこと

040 正確な文法の使用――助詞を正しく使う

041 正確な文法の使用――主語と述語を対応させる

042 正確な文法の使用――その他の言葉も対応させる

043 必要な要素を抜かさない

044 主語を省略しない――前の文から主語が変わる場合

045 主語を省略しない――文の途中で主語が変わる場合

046 述語を書き忘れない

047 副詞の「おさめ」を書き忘れない

048 文で述べる内容を予期させる――主語・主題は文頭に

049 文で述べる内容を予期させる――文頭に接続詞を置く

050 文で述べる内容を予期させる――文頭に副詞・前置きを置く

 ここまでは、主語、述語、目的語、助詞、副詞、接続詞の使い方など、文法についての技術を中心に書かれている。内容としては国語の授業の筈なのに、眠たくなるような事もなく、スイスイと読み進められたのが意外だ。

やはり「わかりやすい」書き方がされているからだろう。

第2章 「わかりやすい文章」を書く

5.文章の要素を明確に

051 段落分けする

052 空白行を設ける

053 見出しを付ける

 ここからは、レイアウトなどの「見た目」も利用しながら「わかりやすく」伝えるためのテクニックが書かれている。

この章を読めば、同じ文章であっても、段落や空白、見出しなどのレイアウトを工夫するだけで随分読みやすさ、理解しやすさが大きく左右される事がよくわかる。

6.文章を短く

054 情報が多すぎると、わかりにくくなる。

055 余計な内容を省く

056 ポイントを絞る

057 短く表現できるものは、短く表現する

 回りくどく、同じ様な言葉を繰り返して使わない事だけで、読み手の負荷を軽減できる。負荷が下がれば理解しやすい。

当たり前のように感じるが、なかなか出来ていないのも事実。普段から意識する事が重要だと再認識した。

7.理解しやすい構造に

058 文同士・文章同士のつなげ方――前文の中の言葉を繰り返す

059 文同士・文章同士のつなげ方――指示語・代名詞を用いる

060 文同士・文章同士のつなげ方――接続詞を用いる

061 近い内容の話は、まとめて書く

062 逆接の接続詞を多用しない

063 不要な接続詞は省く

064 並列している情報は、箇条書きにする

065 文章構成――伝えたい内容→補足する内容

066 文章構成――全体→細部

067 文章構成――時系列

068 脱線の処理――本文に入れる場合、接続詞を用いる

069 脱線の処理――脚注で述べる

070 文章の最初で構造を述べる

 ここでは、具体的な改善例をたくさん芽にすることが出きる。「悪い例」を読みながら、自分ならどう書くか、と考えながら進む事で次々と読み進めてしまう。

目からウロコの改善例も幾つかあった。

8.必要な情報を盛り込む

071 理由を述べる

072 相手が理解できる理由で述べる

073 前提を述べる

074 イメージできるように書く――具体的に述べる

075 イメージできるように書く――数字で示す

076 イメージできるように書く――図・グラフを用いる

077 その他、必要な情報を盛り込む

 文章で書くことだけが読み手に伝える手段ではない。視覚的に伝えたり、補足情報誌で文章の外で伝えたりすることも重要かつ有効な手法であることをここで学んだ。

9.その他  注意すべきこと

078 文章で述べる内に容を予期させる――結論を先に述べる

079 文章で述べる内容を予期させる――文章の最初で、主題を示す

080 文章で述べる内容を予期させる――見出しを付ける

081 強調の仕方――語順を工夫する

082 強調の仕方――繰り返す

083 強調の仕方――視覚的な効果を用いる

084 強調の仕方――強調したくない箇所は強調しない

 内容的には既に登場したモノが多いが、具体例としては、少し切り口を変えたものが挙げられている。復習問題と応用問題という印象を受けた。

第3章 「一目でわかる文章」を書くには?

10.一目で理解してもらえるように

085 文章の最初で、文章の概要を述べる

086 見出しだけで、内容がわかるようにする

087 文章の最初と最後に、内容のまとめを書く

088 視覚的に強調した箇所を読むだけで、内容が分かるようにする

 いよいよまとめに入った、と感じる章。ここまで得た知識を柔軟に活用する例文を多く目にする。

第4章 その他、知っておくべき12の技術

11.手順

089 テーマの決定

090 材料集め

091 構成

092 執筆・推敲

 ここからは、いよいよ「書く」為に必要なアクションについて述べられている。文法やレイアウトなどの技術が身に付いたとしても、書くことがない、などの理由で書き始める事が出来なければ意味がない。どうやって書き始める「準備」をすると良いか、と言うことから書かれている。

12.推敲

093 批判的な態度で見直す

094 客観的な態度で見直す

095 他人に読んでもらう

096 ポイントを絞って、読み返す

 書くだけ書いたら、いよいよ「わかりやすく修正」して文章を「磨き上げる」段階となる。その際の手法について、ここで書かれている。

13.鍛錬

097 書き写す

098 自分の文章を人に見せる

099 技術を言語化する

100 書く

 どれだけ「理論」や「手法」を勉強してマスターしたとしても実践経験「ゼロ」では、上手く行くモノも上手く行かない。

兎に角 「書く」事が重要であり、その事からようやく「わかりやすく」伝えようとする努力が始まる。

 

 

まとめ

冒頭にも書いたように、文章を書く機会は思う以上に多い。

少しでも相手に伝わるように書くためには、こういった勉強や練習は不可欠だ、と改めて感じた。

 

 

【上司は仕事を教えるな!】(著者:藤野祐美) 読了レビュー

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上司は仕事を教えるな! (PHPビジネス新書)

上司は仕事を教えるな! (PHPビジネス新書)

 

 

「仕事を教えるな」。。。

個人的な違和感を押さえきれずに読んでみることにした。

読もうかどうか、、、

今回は少し迷った。

あまり期待はせずに、まずは読んでみた。

読んで正解?

流石は「PHP」!

具体的な例を挙げた解説がなされているため、読んで損はない。

直ぐに実践したくなる内容も数多く含まれている。

以下にレビューを書いておく。

 

第1章 まだ仕事を教えているのですか

1 あなたは、見られている

2 なぜ嫌われるのか

3 どうやって仕事を覚えたか

4 自分の強みと弱みを知る

5 やるべきことは何か

上司の仕事で最も重要な事は「人」を育てることであり、「仕事」を教える事は「二の次」である、と言う事は管理職になったばかりの管理者研修で何度も教えられてきた事だ。なのに今の自分はどうだろうか?自分がやってきた仕事=「過去の産物」のやり方を示すばかりになっている事を、改めて反省するばかりだ。

自分の経験の無い部署の上に立つ際に留意しておくべき事も、現在の自分にはピタリと当てはまる大切なことが書かれていた。この章は、今出来ていない事、これからやらなければならない事、その双方を明確に示してくれていた。

 弟2章 外資系企業に見る上司の言動

1 自分からアプローチする

2 部下を立てる

3 泣き言を言う

4 先に帰る

5 上司である理由を持つ

6 感謝を伝える

7 えこひいきする

この章では、外資系企業に努めた経験が有る著書が、そこで目にした上司と部下の関係を例に挙げている。これまで「泣き言」と「愚痴」の違いを意識したことは無かったので、コレは僕にとっては新鮮な内容だ。「上司である理由」や「えこひいき」の項についても、読んでみるまでは全く想像出来なかった内容だった。

良し悪しではなく、現時点での自分に出来ている事、出来ていない事、その両方について新しい斬り口での捉え方を、手に入れることができた。

 

 弟3章 精神的支りゆ援の具体的なステップ

1 「あいさつ+α」から始める

2 雑談をスケジュール化する

3 積極的傾聴をおこなう

4 共力感を磨く

5 部下に「頑張れ」と言わない

6 考えることを教える

7 「社会的支援」を与える

この章では、毎日「あいさつ」をしていても「無視するな」と言われる理由や、「指導」しているつもりが逆に部下が伸びる機会を奪っているという事について触れられている。それらの理由と、それを避けるための手法について具体的に書かれているので、大変参考になる。今日から直ぐに実践できる内容だ。

 

第4章 忘れられない上司になる

1 仕事の代わりに教えること

2 失敗を振り返って意義付けをする

3 部下を笑顔にする

4 効果的な叱り方

5 背中で教えられること

 実務経験が無く、仕事を教えることが出来ないのに、素晴らしい指導力を見せた3人の上司の例を挙げて示されているのは、「考え方」や「物事の見方」を教えると言うこと。自慢気に過去の自分の武勇伝を聞かせるよりも、余程効果が期待できる。仕事そのものではなく「考え方」を教える事は、答えを自らの力で導き出すという「成功」を経験させることになる。

この章では、今の自分に足りない要素を、数多く見つけることが出来、その代替手法も具体的に学ぶことが出来た。

 

第5章 タイプ別・部下への支援方法

1 若者の部下ー「みんな」がキーワードになる

2 年上の部下ーアーサティブに伝える

3 できる部下ー力が発揮出来るようサポートする

4 女性の部下ー「同じ」「認める」「感覚的」を意識する

5 やる気のない部下ー「自己効力感」を植え付ける

 様々なタイプの部下がいて、そのそれぞれが上司に求める事とは何なのか?そしてその一つ一つに対して、どの様な取り組みで対応するのが望ましい姿なのか、という事が具体的に書かれた章だ。早速、今日から採用してみる事とする。

 

まとめ

上司がするべき仕事の中で重要となる要素は「部下を育成する事」である。しかし、その手法は「仕事の進め方に関する細かい指導」よりも、彼等がプレイし易いように「精神的支援」を行うことであると言う事をこの本で学んだ。

この先のマネジメント業務に具体的に活かせる内容が多く、大変参考になる一冊だった。

 

【「1日30分」を続けなさい!人生勝利の勉強法55】(著者:古市幸雄)読了レビュー

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「勉強」。。。

判っていても、なかなかできないのが悩み。

そんな僕も「人生勝利」というキャッチコピーに吸い込まれるように古市幸雄さんの著書を読んでみた。

読もうかどうか、、、

今回はあまり迷わずに手を出した。あまり期待もしていなかったが、「具体的な勉強法に触れている」という レビューが多かったのも後押しの要素だ。

「まずは早起きに挑戦」とか「後回しにしない」とか、あれをしろ、これはするな、といった教訓めいた内容が羅列された感じの内容ではないな、と想像できた。

決して安くはない出費だが、とりあえず手を出してみた。

読んで正解?

結論から言って、読んで… いや、読むのが正解。

皆さんも是非、一度は読むことをお勧めする。正にこのブログのタイトルにもある「人生の宝物」に分類すべき一冊だ。

以下にレビューを書いておく。

第1章 人生は勉強したものが勝つ!

  • 勉強法1 動機づけの方法とは?
  • 勉強法2 どうしたら勉強の習慣が身に付くのか?
  • 勉強法3 読書のコツとは?
  • 勉強法4 脳科学の実験結果に基づく正しい勉強法って?
  • 勉強法5 勉強の成果に一番必要な要素は?
  • 勉強法6 勝つための勉強戦略とは?
  • 勉強法7 最初の勉強の成果は出ない?
  • 勉強法8 効率よく知識を吸収するコツは?
  • 勉強法9 なぜ、自己投資が必要か?
  • 勉強法10 私の自己投資歴とは?

この章は「勉強したいならすれば良いし、したくなければしなければ良い。」という表現から始まる。「勉強したい」という気持ちは、食費を削ってでも参考書を買いたいと思うレベルであり、「忙しいから」とか「進学できなかったから」というような言い訳をする様なモノでは無い。 こういった事の再確認がされた後、長時間の勉強を短期間するのではなく、短時間の勉強を長期的に継続することが大切だと説いている。当たり前のことではあるが、本質を的確に突いており、実に気持ちが良い。

読書のコツから、脳科学から見た効果的な学習法の説明がなされ、勉強の成果は、

y(勉強の成果)=a(教材・サービスの質)×b(集中力)×χ2(勉強時間の2乗)+c(過去の勉強の蓄積)

と示されるように、勉強に費やした時間に大きく関係する事が記されている。 また、勉強の効果が「長い時間を経た後」にやって来るものである事を自覚できれば、勉強ほどリターンが確実な投資は無いと記されている。確かに自己投資は時間と金を費やす事で大きなリターン(成果)が帰ってくると言うことについては、僕自身の体験からも、はっきりと断言できる。

第2章 勉強時間を捻出する方法

  • 勉強法11 テレビを見なければ、2カ月分の時間を捻出できる?
  • 勉強法12 会社での勉強時間の捻出方法とは?
  • 勉強法13 同僚に差を付ける時間の使い方とは?
  • 勉強法14 自宅・会社以外での捻出方法は?
  • 勉強法15 通勤時間の賢い使い方は?(電車の場合)
  • 勉強法16 通勤時間の賢い使い方は?(車・徒歩の場合)
  • 勉強法17 休日の勉強時間はどうやって捻出する?
  • 勉強法18 「できれば朝型」がおすすめの理由は?

この章では「時間の使い方」と言う切り口から勉強時間を捻出する方法について具体的に書かれているので、実践に繋がりやすい。大事なのは「短い時間」を「継続して」捻出する「習慣」だと感じた。 1日10分の時間を捻出して勉強に割り当てることは、1週間(5日間)では50分に相当する。 年間で52週あるので、年間で考えれば2,600分(約43時間)の勉強時間を得ることになる。 テレビを見ていた時間、休憩時間、スマホでゲームをしていた時間、寝ていた時間。。。等々、時間捻出の可能性は今の生活の中に、幾らでも潜んでいる。

第3章 勉強に集中する方法

  • 勉強法19 「気持ちいい」は勉強の集中に不可欠?
  • 勉強法20 集中力の持続時間はどのくらい?
  • 勉強法21 効果的な休憩方法とは?
  • 勉強法22 休憩時間の意外な使い方とは?
  • 勉強法23 長時間勉強を続けるコツは?
  • 勉強法24 気分が乗らない時の対処法は?

汗を掻いてベタベタな気持ち悪い状態で勉強するよりも、シャワーを浴びてサッパリしてからの方が勉強が捗るというのは想像し易い。しかし、長時間勉強を続けることで「勉強=ツラいもの=不快」と言うように脳が学習する、と言うことには気付いていなかった。折角捻出して勉強に費やした時間と労力を無駄にしないためにも、短時間集中とコマメな休息を大切にしたい。

第4章 短期集中型・長期計画型の勉強法

  • 勉強法25 短期集中型勉強のコツは?
  • 勉強法26 短期集中型に変更して失敗する理由とは?
  • 勉強法27 私の留学を成功させた私の長期計画型勉強計画とは?
  • 勉強法28 勉強中に避けられない感情とは?

勉強の成果が勉強に費やした時間に関係する以上、短期間で成果を上げるには日々、長時間勉強するしかない。こういった「当たり前」の事を忘れて「ギリギリ切羽詰まった方が効率が上がる」などと言ってしまう自分が恥ずかしい。 長期計画型で日々の勉強時間を「少し少ない」ぐらいにして取り組んでいきたい。

第5章 英語の勉強法

  • 勉強法29 英語の勉強を続けているけれど……?
  • 勉強法30 なぜ英語が習得できないのか? その1
  • 勉強法31 なぜ英語が習得できないのか? その2
  • 勉強法32 本気の人のための英語勉強法とは?
  • 勉強法33 本気の人のが目標とすべき年間英語勉強量は?

英語の勉強にフォーカスして書かれたこの章では、「英会話に一年間通っているけどなかなか上達しない」という人達への具体的なアドバイスが多数挙げられている。 そもそも勉強すべき対象は何であるのか、そしてそれに対する勉強量は足りているのか、更にはうまく行かない「理由」についても明確に書かれている。その一つ一つのが全て論理的で気持ち良く腑に落ちる。流石は「英語のプロフェッショナル」が手がけた著書だ。

第6章 勉強を成功させるための目標設定方法

  • 勉強法34 目標の設定方法とは?
  • 勉強法35 長期目標のポイントとは?
  • 勉強法36 中期目標設定のコツとは?
  • 勉強法37 1日目標の設定方法とは?
  • 勉強法38 目標設定いかんで行動と成果は大きく変わる?
  • 勉強法39 目標達成できない最大の理由は?勉強法40 逆転の思考法で目標達成できる?
  • 勉強法41 目標達成のための代償って?
  • 勉強法42 手帳で目標達成すると実現スピードが加速する?
  • 勉強法43 手帳を使った目標設定の方法とは?

ゴール(最終目標)から決め、その為にいつまでに何をしなければならないのか、だから今日は何が何処までできている必要があるのか。この考え方はプロジェクト管理と全く同じだ。本当に叶えたい目標に対して、犠牲とすべき代償までも事前にしっかりと意識して取り組む。また、「無意識」のレベルにも手を入れ、徹底的に目標達成の為にエネルギーを注ぎ込む「具体的手法」について書かれたこの章は、僕自身がこれまでの経験で得た目標達成の考え方には、まだまだ改善の余地が有ることを明確に教えてくれた。

第7章 効率アップのための食事と睡眠

  • 勉強法44 食事が勉強の成果と関係する?
  • 勉強法45 どうして睡眠は重要か?
  • 勉強法46 目覚まし時計なしで起きる方法がある?
  • 勉強法47 早朝から頭をフル回転させる方法とは?

この章を読むまで、食事の習慣が勉強の成果に影響を与えるとは、全く気づかなかった。睡眠の重要性と、その「質」の高め方についても具体的に書かれている。 寝起きの悪い人にも効果が期待できる「目のさまし方」にも触れているので、一読の価値あり。

第8章 効率アップのためのツール

  • 勉強法48 集中力を維持するためのツールとは?
  • 勉強法49 外での勉強に役立つツールとは?
  • 勉強法50 おすすめの筆記用具とは?
  • 勉強法51 聞く勉強に便利なツールとは?
  • 勉強法52 長期計画型勉強なら、まず椅子に投資?
  • 勉強法53 勉強机の照明として最適なのは?
  • 勉強法54 寒さ対策のツールとは?
  • 勉強法55 快適に目覚めるツールとは?

勉強を「やめる」為のツール、膝を書斎に変える為のツールをはじめとする便利なお薦めの数多くのツール達が、その「具体的な理由」とともに紹介されている。生産終了の物も少なくはないが、お薦めする理由が明確なので代替品を探すことができそうだと言うことも特筆すべき事。

まとめ

この本は正直、あまり期待せずに読み始めた。。。 がっ! 本当に良い内容が、具体的でわかりやすい表現で、大量に詰め込まれた「非常に気持ちいい本」だった。 綺麗事や上辺の話ではなく、本当に大切な「基本中の基本」が、シンプルにコレクションされた「一生モノの保存版」とか、「人生の宝物」いうカテゴリーに分類しておきたい一冊だ。

【GRIT(やり抜く力)】(原著:アンジェラ・ダックワース) 読了レビュー

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GRIT(やり抜く力)

人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」について、ハーバード、オックスフォード、マッキンゼーという経歴の「天才」心理学者が解き明かしたという。そんなのモノ本当にあるのか?と、感じながらも最近なにかと話題の「GRIT」について書かれた著書が気になり、読んでみた。

読もうかどうか、、、

 正直に言うと、そんなものがあればみんな成功するな…と、思った。決して安くはない出費だが、衝動買いで読み始めた。

読んで正解?

結論から言えば読んで正解。

当たり前の事が書いてあるとも言えるが、今回も「もっと早くこの本に出会うことが出来ていたら」と感じた。

皆さんも是非、一度は読むことをお勧めする。

以下にレビューを書いておく。

 

「GRIT(やり抜く力)」レビュー

はじめに

ここでは、父親から「才能が無い」と言われ続けた著者が、「天才賞」とも言われる「マッカーサー賞」を受賞した事について触れられている。小学生の頃には、優等生のための「特別進学クラス」の選抜試験にも受からなかった著者が、最終的に世界最難関の名門大学に次々と進学し、博士号を取得し、天才賞を受賞したのは、決して彼女が「天才」だったからでは無い。著者は次のように言う。

人生でなにを成し遂げられるかは、「生まれ持った才能」よりも、「情熱」と「粘り強さ」によって決まる可能性が高い

第1章 「やり抜く力の秘密」

 入学には並外れた努力を要するという米国陸軍士官学校。しかし、超難関の選抜を切り抜けたエリート達ですら、5人に1人が中退してしまう事を例に挙げて話は始まる。

厳しい試練を乗り越える人間は、何が違うのか?を研究テーマとして取り組む著者。著者の取組より遥か以前から軍隊でも、最後までやり抜く人間の予想方法は研究されていたが、その指標は見つからないままでいた。

様々なテストやデータ上で最上位クラスの人間と、最下位クラスの人間の中退する確率は、ほぼ同率。

諦めずに粘り強く情熱を持ってやり抜く力を持つ人間を見つけるための指標は無いのだろうか?

そういった取り組みの中で著者が作ったのは「やり抜く力が強いとはどういうことか」と言うことをその特徴がよくわかるコメント群。この「粘り強さ」と「情熱」に関するコメントに、どの程度賛同するかを測定するのが「グリッド・スケール」だ。

面白いのは、才能、体力、学力、適性の優劣と「グリッド・スケール」で測定した「グリッド・スコア」には、相関性が無いと言うこと。そして、如何に素晴らしい才能に恵まれていても、厳しい訓練や試練から脱落した人間のグリッド・スコアは低かった、という調査結果だ。

この結果は、陸軍士官学校グリーンベレーなどの軍事関係に限らず、営業職や学校などの教育の場でも共通であり、最も興味深いのは、この章で著者が結論づけた次の記述だ。

SAT(大学進学適性試験)のスコアと「やり抜く力」は逆相関の関係にあることがわかった。つまり、無作為に選ばれた学生たちのなかで、SATのスコアが高い学生たちは、ほかの学生たちにくらべて平均的に「やり抜く力」が弱かったのだ。この結果とそれまでに蓄積したデータを照合したところ、今後の研究の方向性を決定づける重要な洞察が得られた。すなわち、才能があっても、その才能を生かせるかどうかは別の問題だということだ

第2章 「才能」では成功できない

マッキンゼーを辞めて教師となった経緯を持つ著者が、教育の現場である事に気付いた。呑み込みの早い子供が良い成績を修めるとは限らないという事だ。良い成績を修める子供達の共通点は、粘り強く問題や課題に取り組む事だと言う。その事を徹底的に探るために教師を辞めて心理学者を目指した著者は、大学院での研究で「成功する者と失敗する者を分けるのはなにか」というテーマについて、もっとも初期の研究者であるフランシス・ゴルトンを知る。ゴルトンは、あの有名なダーウィンに「偉業を成し遂げた人物には3つの顕著な特徴すなわち、稀有な「才能」と、並外れた「熱意」と、「努力を継続する力」をあわせ持っている」と伝えた。それを受けたダーウィンは、自分には特別な才能は無いとした上で、次のように答えている。

「私がふつうの人より優れている点は、ふつうなら見逃してしまうようなことに気づき、それを注意深く観察することだろう。観察にかけても、事実の集積にかけても、私は非常に熱心にやってきた。さらに、それにも増して重要なことは、自然科学に対して尽きせぬ情熱を持ち続けていることだ」

 またその40年後、アメリカで、ハーバード大学教授のウィリアム・ジェイムズが、「目標の追求において、人びとにどれだけの差が見られるか」という問題を採り上げた研究テーマの中で、

「人間は誰でもはかり知れない能力を持っているが、その能力を存分に生かし切ることができるのは、ごくひとにぎりの並外れた人びとにすぎない」

と結論づけた。それなのになぜ私たちは「才能」を重要視するのだろうか? 私たちはさまざまな能力を持っており、いくらでも伸ばす余地があるのに、なぜすぐに「能力の限界」だと思ってしまうのだろうか? 将来なにを成し遂げられるかは、努力ではなく才能で決まると考えてしまうのはなぜだろうか?

第3章 努力と才能の「達成の方程式」

オリンピック選手の圧倒的なパフォーマンスを目にした我々は「並外れた才能の持ち主」と賞賛し、片付けようとしてしまう。その裏側に秘められた、気が遠くなるような無数の努力には目を向けようとせずに。

この事について著者はニーチェの言葉を引用している。これを読めば我々が自分の弱さから目を逸らす心理をはっきりと自認できる。

「天分だの、天賦の才だのと言って片付けないでほしい! 才能に恵まれていない人びとも、偉大な達人になるのだから。達人たちは努力によって偉業を成し遂げ、(世間の言う)〝天才〟になったのだ。……彼らはみな、腕の立つ熟練工のごとき真剣さで、まずは一つひとつの部品を正確に組み立てる技術を身につける。そのうえでようやく思い切って、最後には壮大なものを創りあげる。それ以前の段階にじっくりと時間をかけるのは、輝かしい完成の瞬間よりも、むしろ細部をおろそかにせず丁寧な仕事をすることに喜びを覚えるからだ」

更にこの章で著者は重要な方程式について述べている。

学生として心理学の研究に取り組んでいた著者は、当時の教授から「分析ばかりで理論が無い」と指摘される。この事にショックを受けた著者がたどり着いた以下の理論(方程式)が、素晴らしく理解しやすい。

「才能」×「努力」=「スキル」 そして、

「スキル」×「努力」=「達成」

有名な陶芸家、ウッディ・アレン、ウィル・スミス等々の様々な成功者を例に、上の方程式が「ピタリ」と当てはまる事がこの章の中で明確に示されている。

第4章 あなたには「やり抜く力」がどれだけあるか?

この章では、「粘り強さ」 と「情熱」から構成される「やり抜く力」を測定する「グリッド・スコア」を自分自身で実際に試す事ができる。

「粘り強さ」と「情熱」についてそれぞれ測定できるグリッド・スコア。個人によって違いはあれども、一般的には「粘り強さ」のスコアが「情熱」を上回るケースが多いという。著者は、「粘り強さ」と「情熱」の相違点についてもこの章に記している。

情熱とは、継続して取り組む力であり、

偉業を成し遂げた人たちに、「成功するために必要なものは何ですか?」とたずねると、「夢中でやること」や「熱中すること」と答える人はほとんどいない。多くの人が口にするのは「熱心さ」ではなく、「ひとつのことにじっくりと長いあいだ取り組む姿勢」なのだ

と言う。また、継続して取り組む為に必要な「動機」について著者はこの章で「哲学」を挙げて説明している。

日々の目先の目標は、あくまでも「手段」として捉えるべきであり、そのこと自体の成功や失敗よりも、その「手段」を用いて到達すべき場所として「人生で何をやり遂げたいか」という最上位の目的(哲学)を強く意識すべきだ、としている。この考え方は、ブレずに継続して物事に取り組む為に充分過ぎる動機となる。

第5章 「やり抜く力」は伸ばせる

遺伝の要素と経験から形成される「やり抜く力」は、伸ばすことが出来ると言うことが書いている。そもそも遺伝による一つの形質の発現は、多数の遺伝子によって形成されるため、一概に遺伝による要素が大きいとか小さいとは言いきれない。しかし経験や、それらを取り巻く環境により大きく影響を受けることは間違いのない事実であるという。甘えは許されないという環境だけで人の行動が一変することは決して珍しいことではないし、年齢を重ねることで性格や人格が変化していくことも日常的に経験できる事だ。

そう言った事をベースとして「興味」「練習」「目的」「希望」という自分でコントロール可能な4つの要素に着目して「やり抜く力」を伸ばす方法を示してくれるという。

第6章 「興味」を結びつける

情熱を継続して物事に取り組む人達は社会的に大きな成功をおさめているケースも多い。Amazonを立ち上げたジェフ・ベゾスを初めとする200人以上の「メガ成功者」達にインタビューしてみると、全員が口にする言葉は「今日も仕事ができるのが嬉しい」という事らしい。何かのためにやらなくてはいけないのではなく、単にやりたいと言うことだ。

この章では、好きな事や興味のある事を仕事について、その是非や手段についてふれている。自分自身が「やりたいこと」を見つけることができれば興味を継続して向き合うことになり、結果的に努力は継続しスキルアップし、更なる努力を継続出来るようになることで、成功へとつながると言うわけだ。

第7章 成功する「練習」の法則

10年やって成功する人と成功しない人がいる。その違いは何か?と言うことが書かれている章。漫然と訓練を続けていても効果は薄い。自分の弱点を明確に把握し、その克服を目指す「意図的な練習」をどれだけできているかが、結果に大きな違いを生じるという。「意図的な練習」は基本的には苦痛を伴う。通常なら1時間、長くても3時間程度の継続が限界という。練習時間の中に「意図的な練習」の時間をどれだけ持てたか、が成功までのスピードを決めている。

第8章 「目的」を見出す

あることに「興味」を持ち、次にそれに真剣に取り組み、最後にそれを「目的」にまで昇化する事が出来れば、努力は継続し、成功へと近付くことは想像に容易い。しかし「目的」を見出すと言うことは、その事(仕事など)が自分だけではなく周りの人や社会の役に立つと感じる、と言うことであり、今向き合っているその事が、それに値すると感じる人は少ない。この章では次のような寓話からスタートし、「目的の見いだし方」について触れられている。

ある人がレンガ職人に「なにをしているんですか?」とたずねた。すると、三者三様の答えが返ってきた。

1番目の職人は「レンガを積んでるんだよ」

2番目の職人は「教会をつくっているんだ」

3番目の職人は「歴史に残る大聖堂を造っているんだ」

1番目のレンガ職人にとって、レンガ積みはたんなる「仕事」にすぎない。2番目の職人にとって、レンガ積みは「キャリア」。3番目の職人にとっては、レンガ積みは「天職」を意味する。

同じ事をしているにも関わらず、取り組む姿勢は三者三様。また、様々な調査から別の事が判明している。それは、様々な職種の人々に対して、今の自分の仕事が「仕事」「キャリア」「天職」のうち、どれに当てはまるか、と言うアンケートを行った結果、殆どの職種について同じ割合で、3つに分かれていたと言う事実だ。

自分自身が今取り組んでいる仕事は「天職」ではないと言い切ることはできなくなる。「天職」は見つけるものでも、巡り会うものでもなく、「自分自身が感じる」ものなのだ。

第9章 この「希望」が背中を押す

七転び八起き、不屈の精神はどこからくるのか?様々な実験や調査の結果から判ったことは、挫折による無力感も、「なんとかなる」と感じる楽観性も、どちらも学習性があるという事実。失敗から学ぶのか、諦めるのか、感じ方の違いは周りの指導者(メンター)の関わり方も大きな影響を及ぼす事も判明している。親として自分の子供達への接し方を反省してしまう章だ。良くない結果が出たとしても「状況は変えることができる」と言う姿勢を自ら示していくことの重要性が挙げられており、成長思考を持ち、それを訓練により鍛え上げることで「やり抜く力」を伸ばす事も提案されている。

生まれつきの知能や才能に左右されることなく、楽観的に考える訓練をし、良い指導者(メンター)に力を借りる(相談する)事が大切。

 

第10章 「やり抜く力」を伸ばす効果的な方法

身近な人間、特に我が子の「賢明な子育て」について迷い悩む親は多い。どうすれば我が子の「やり抜く力」を伸ばすことが出来るのか?というこがこの章では触れられている。

著者は「やさしい育て方」 と「厳しい育て方」のどちらが良いのか?と聞かれる事が多いという。それに対し、本章では対照的な家庭環境で育てられ、各々が大きな成功を収めた人物達の例を挙げた上で次のように書いている。

やさしい育て方」と「厳しい育て方」は、どちらか一方しか選択できないようなものではない。「愛情ゆえの厳しさ」について、「愛情をもって子どもの自主性を尊重する」か、「断固たる態度で親の言うことを聞かせる」か、そのふたつのあいだの妥協点を探ることだと考えるのは、まちがっている。現実的に考えて、それらが両立できない理由などひとつもない

 また、子供達は両親をはじめとする兄弟、教師、友人等を真似るという本能を持っている。そういった周りの人々が「手本とされている」と言うことだけではなく「支えてくれる」と感じられているという事を認識して接するべきである、と言うことがこの章には詳しく書かれている。

第11章 「課外活動」を絶対にすべし

ピアノやサッカー等々「ならいごと」を課外活動として取り組むことは、厳しくも温かい指導者のもとで「やり抜く力」を磨く訓練になる。親には甘えてしまったり、また、甘やかしてしまったりするからだ。課外活動に2年以上継続して取り組み、またその中で何らかの実績(リーダー経験がある、上位入賞経験がある等)を残した人達は、その後の人生で成功している確率が高いことが判明している。

困難を乗り越えて努力を継続すれば成果が得られる、という経験を「学習」する事が「やり抜く力」を伸ばす「練習」となり、その結果が自信へとつながると言う好循環の効果と言うわけだ。ハーバード大学マイクロソフト社の人材選考の場でも、課外活動への取り組み期間や実績の有無が選考の中で重要な基準となっていると言うことも実に興味深い。

第12章 まわりに「やり抜く力」を伸ばしてもらう

やり抜く力を鍛えるためには、やり抜く力の強い集団に所属するのが良いという。水泳オリンピックの選手達の練習は、早朝の4時から始まる。格下のチームから上がってきた選手達も、あっと言う間に全員が早朝から練習を始めるように変貌するという。「人は自覚の有る無しに関わらず、回りのやり方に合わせるようにできている」という性質をうまく利用することがポイントだ。次の一節が大変印象に残った。

やり抜く力を身につけるにも、大変な方法とラクな方法があるということでしょう。大変な方法は独力でがんばること。ラクな方法は同調性を利用するんです。集団に溶け込もうとする人間の基本的な欲求をね。やり抜く力の強い人たちに囲まれていると、自分も自然とそうなるんです

 この章では、リーダーの立場としてメンバーの「やり抜く力」を高める手法についても触れているので、こちらも是非試してみたい。

第13章 最期に 

やり抜く力は伸ばせる。自分自身で内側から伸ばすこともできるし、周りの人達の影響力を利用して外側から伸ばすことも出来る。やり抜く力が強すぎて困ることも無い。

「やり抜く力」が強いということは、一歩ずつでも前に進むこと。

「やり抜く力」が強いということは、興味のある重要な目標に、粘り強く取り組むこと。

「やり抜く力」が強いということは、厳しい練習を毎日、何年間も続けること。

「やり抜く力」が強いということは、七回転んだら八回起き上がること。

 「天才」という言葉を「努力もせずに偉業を成し遂げること」と定義するなら、天才ではない人も多い。

しかし、「天才」とは「自分の全存在をかけて、たゆまぬ努力によって卓越性を究めること」と定義するなら、そしてその覚悟があれば、誰もが天才となりうると言うことになる。

 

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やり抜く力

やり抜く力

 

 

 

【人生の意味(人生の意味の心理学)】(原著:アルフレッド・アドラー) 読了レビュー

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 人生の意味?

そんなのモノ本当に判るのか?あとから付いてくるようなモノじゃ無いのか?と、感じながらも「あの有名な」アドラーの著書を読んでみた。

 読もうかどうか、、、

 正直に言うと、読む前はテーマが重すぎる…と、思った。

決して安くはない出費なので、手を出すかどうかも正直迷った。

読んで正解?

結論から言えば読んで正解。

今回も、もっと早くこの本に出会うことが出来ていたら、と感じた。

皆さんも是非、一度は読むことをお勧めする。

以下にレビューを書いておく。

 

「人生の意味」レビュー

冒頭の一文

「私たちが現実を経験するのは、常に、私たちが現実に付与する意味を通してであり、私たちは、現実そのものではなく、すでに何か解釈されたものとして、それを経験する」

まず、最初は全く頭に入ってこない。2回読んでみても、まだ「??」のまま、3回目で「!!!」に変わった。

道端の石ころ一つとっても、「存在している現実そのもの」ではない。それを見た我々自身が「意味無くそこに転がる石ころ」という「意味」を自分で付与し、それを通して解釈し、経験しているのだ。

これはガツンと来た、冒頭からいきなり強烈な一撃だった。「意味の無いものなどない」と、認めざるを得ない。

絶対的な人生の意味?

冒頭の一文が示すとおり、「我々」が複数であり、それぞれが「意味」を付与しながら様々な経験をする限り「唯一絶対的」な意味などは無い。

アドラー曰わく、

「人生の意味に関する考えは、人間の数ほど多様であり、それらすべては、すでに推察したように、多かれ少なかれ誤っています。絶対的な人生の意味を持っている者はだれもいません。他方で、そもそも役に立ちうるどんな意味であれ、それが絶対に間違っているなどとは呼ばれえないといえる」

 今度は素直にうなづける。もはや「当たり前」と、思えるほどすんなりと頭に入ってくる。

共通の尺度

絶対的に正しい、もしくは間違っている、と言うモノが無いと言うのなら、この先どう進むのか?と言う疑問に対してアドラーは、こう示す。

「私たちは、共有しうるよりよい意味とは何であるか、そして悪い意味というものに欠けているのは何であるかを見出すことができます。私たちは、このようにして科学的な「人生の意味」、本当の意味の共通の尺度、そして人間に関わるかぎりの現実に私たちが直面できるようにする意味を獲得する」

 共通の尺度を科学的に見出す事で、人生の意味を考える道具にしようと言う。

そのためには、

「本当の」ということが「人類にとって本当の」ということ、人類の目標・目的にとって本当の、という意味であることを心に刻んでおかなければならない

とも言っている。

三つの大きな絆(ties)

第1の絆

ひとつ目に挙げられているのは「この地球という惑星の上に生きているという事実」。つまり、地球上で生きてゆく以上は、そこで与えられる環境制約の中でやっていくしかない、と言う事であり、誰も避けては通れない。従って人間は、肉体的にも精神的にも、個々人の生活を継続し、人類の未来を確かなものにし得るようなやり方で発展して行くしかない。

アドラー曰わく、

「私たちは常に、より良い答えを求めて努力しなければならないし、あらゆる答えは、私たちが、地球というこの小さな惑星の表面に、そのあらゆる利点や欠点ともども縛られているのだという事実に、端的に適応しうるものでなければならない」

ということになる。

第2の絆

 ふたつ目に挙げられているのは「他の人々との交わり」。個々の人間の限界は低く、自分の目標を独りで達成する事は出来ない。ここでアドラーは、

「他の仲間の人間たちと協力しつつ、私たちが住むこの惑星上での私たち個々人の生命と人類の生命とを継続する、ということ」

を最重要としている。

第3の絆

 みっつ目に挙げられているのは「男女という二つの性を生きている」という事。人間として地球上に存続するために避けては通れないこの問題について、アドラーは言う。

「愛と結婚の問題は、この第三のきずなに属している。いかなる男も女も、この問題に答えを出すことから逃げ出すことはできない」

 その通りだと感じる。

三つの主要問題(仕事、仲間、性)

これらの問題を避けて通ることは、人生の意味を見いだせない事につながる、とアドラーは言う。仕事励まず、殆ど友人も持たず、性生活にも満足していない人間を想定する場合、アドラー

 「彼が、「生きる」ということは困難で危険に満ちたものであり、よい機会にはほとんど恵まれず、危険だけが多いものだと感じているのだと結論しうる」

と示し、「彼らは失敗者」だとも言う。

 

反対に、仕事に良く励み、多くの友人を持ち、性生活にも満足している人間を想定する場合、アドラー

「こうした人の場合には、人生というものは創造的な課題であり、多くの有益な機会を提供するものであり、回復不可能のような敗北をもたらすものではないと感じられていると結論づけうる」

と言っている。後者はまだしも、前者への「結論」に素直に肯けるかどうかは正直、賛否両論だと感じる。しかしその疑問に対し、アドラーはこのように示す

 彼らが人生に与える意味は、私的な意味。つまり、彼らが自らの目標を達成したときに、彼ら以外の誰も利益を受けないし、彼らの関心はただ彼ら自身にしか及ばない。彼らが成功しようと努力するその目標は、虚構の個人的優越にすぎず、彼らの勝利は彼ら自身にとってだけ何か意味あるものにすぎない

 この考え方は解りやすい。個人的・私的には成功であっても、地球上に生きる人類としての意味は確かに薄い。

自己満足の目的達成を人生の成功とするのも良いかも知れないが、どうせならもう少し高い次元での「意味」を持たせた目的とする事が出来れば、尚良い。

 アドラーは以下のように例える、

私たちの先祖から引き継いできた遺産を振り返ってみるとき、私たちは何をみるでしょうか。それらのうちで今日まで生き続けているものは全て、人間の生活のために彼らが成し遂げてきた貢献のみです。私たちは耕された大地、鉄道や建築物を見ます。私たちは、伝承、哲学的体系、自然科学、芸術、そして人間としての私たちの状況と取り組む諸技術のなかに、彼らの人生経験の伝えられ遺された諸成果をみます。これらすべての成果は、人類の福利のために貢献した人々によって遺された

コレは非常にしっくりくる例だ。反対に、先述の「三つの主要問題」に向き合わない、個人の欲だけを満たしたような遺産は確かに希有だと言える。

自ら決定した者

アドラーは、人が経験に意味を持たせるのであって、経験が人生を決めるのでは無い、と言う。

例として、不幸な幼少期を経験した3人それぞれの感じ方を挙げている。

ある人は

「私たちは、そういった不幸な状況を取り除くように努め、私たちの子供たちが間違いなくもっとよい状態に置かれるようにしなければならない」

また別の人は

「人生は不公平だ。他の人たちはいつでも優位に立っている。世界が私をそんなふうに取り扱うのなら、なぜ私が世界をそれ以上によく取り扱わなければならないのか」

更に別の人は

「私だって子供の頃、同じくらい苦しんだのだ。そして私は切り抜けてきた。彼らだってそうすべきだ」

つまり、自分自身が「経験に与えた意味」を決定した者、と言う事になる。自分が「その経験」をネガティブな「言い訳」に使うか、ポジティブな「動機」に使うか、ここが分かれ道なのだ、と感じた。

幼児期の三つの状況

人生の意味を間違えて捉えさせやすくする、幼児期の三つの状況についてアドラーは書いている。

不完全な器官

 ひとつめの状況としてアドラーは、「不完全な諸器官を持った子どもたち、乳児期に病気や虚弱体質で苦しんだ子どもたち」を挙げている。そういった子供達は、過度の負担を強いられる。その様な状況で「人生の意味とは他者への貢献である」と感じることは難しいと感じる。アドラーも次のように書いている。

彼らが負わされた諸困難は理解されてきませんでしたし、彼らは主として自分自身にだけ関心を持ってきました。幼児期に不完全な器官という重荷を負わされた子どもたちの間で、多くの挫折者がみられるのは、こうした理由によってなのであります。

甘やかし

 ふたつめの状況としてアドラーは「甘やかされた子供の状況」を挙げている。甘やかされた子供達は「他人の力で優位に立つこと」が普通になるので、他人の力が得られなくなると、裏切られたと感じるという。

これについては、容易に「自己中心的」という人間像を想像できる。「人生の意味」を取り違えてしまう姿を想像するのは決して難しくない。アドラーはこの事を次のように書いている、

他の人がいつでも彼らを助けてきたので、自分で物事をすることができるのだということを知らないままなのです。協力するということの有益さも必要も学んだことがありません。困難にに取り組むたった一つの方法、つまり他の人々に要求するという方法しか知らない

無視

 みっつめの状況としてアドラーは「無視された子どもの状況」を挙げている。母親に充分な愛情を注がれた子供は「信頼に値する他者がいるのだという経験」をする。それを経験しない子供は、他者に対して疑い深くなり、自分自身をも信頼できなくなるという。確かに親を信頼できない人間が他人を信頼する姿を想像するのは難しい。

アドラーはこれについて次のように書いている、

彼らが人生の諸問題に直面するとき、彼らはそれらの問題の困難さを過大に評価し、他者の助けと善意を受けてそれらに取り組む自分自身の能力を過小評価します。

 

まとめ

 様々な状況を抱えた子供達に対して、我々大人達がとるべき行動は何か?人生の意味を取り違えてしまわないように、何か出来ることは無いか?と言ったことを、精神科医としてのアドラーはまとめている。

各人の「もっとも初期の記憶」には、その人が人生に与えた意味(鍵)が見出される事が多く、これを見つける事で、様々な対策がとれるようになるという。その際に我々があるべき姿としてアドラーは次のように示す。

 もし、教師や両親や心理学者が、人生に意味を与える際になれうる過ちを理解するならば、彼らが、いろいろな問題に直面するとき、彼らは自分で努力することをやめないであろうし、安易な出口を探したり、逃げ出したり、重荷を他者に負わせたり、優しい取り扱いや特別な同情を求めたり、屈辱を受けたと感じて復讐しようとしたり、あるいは「人生など何の役に立つのだ、私はそこから何を得られるのだ」などと問うたりしないでありましょう。

 また、その行動自体も我々の人生に意味を与える、と言うことも次のように表す。

逆に彼らはいうでしょう。「私たちは、自分で自分の人生を作っていかなければならない。それは、私たち自身の課題なのであり、私たちは、それに取り組むことができる。私たちは自分自身の行動の主人公なのだ。何か新しいことがなされなければならず、古いものが取り替えられなければならないとすれば、それをやらねばならないのは、ほかでもない私たち自身なのだ」と。

 そして、最後にこうまとめている。

もし、人生が、こういうふうに、自立的な個々の人間たちの協力として取り組まれるならば、私たち人間の社会の進歩に限界はみられないのです。

 

 

【すぐやる!「行動力」を高める〝科学的な〟方法】(著者:菅原洋平)読了レビュー

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すぐやる! 「行動力」を高める“科学的な”方法

すぐやる! 「行動力」を高める“科学的な”方法

 

 

すぐやる!

判っていても、なかなかできないのが悩み。

そんな僕の「行動力」を〝科学的な〟方法で高めてくれるというキャッチコピーに吸い込まれるように菅原洋平さんの著書を読んでみた。

 

読もうかどうか、、、

 正直に書くと、読む前は精神論的に努力と根性を求められる予感を持っていた。

「まずは早起きに挑戦」とか「後回しにしない」とか、あれをしろ、これはするな、といった教訓めいた内容が羅列された感じの内容を想像していた。

決して安くはない出費なので、手を出すかどうかも正直迷った。

 

読んで正解?

結論から言えば読んで正解。

もっと早くこの本に出会うことが出来ていたら、と感じた。

皆さんも是非、一度は読むことをお勧めする。

以下にレビューを書いておく。

 

 序章 「すぐやる人」に共通するたった1つの習慣とは?

実は 著者の菅原洋平さんの肩書きに「作業療法士」という職業と、「すぐやる!」の繋がりをイメージ出来ずに読み始めた。

まず、その部分が理解できればこの著書が読みやすくなると思うので、少し説明する。

作業療法士とは、リハビリテーションの専門職で、人間の脳や体の力を最大限に引き出し、その人がやりたいことを実現できるようにサポートする仕事。

リハビリテーションとは、努力や精神論ではなく、脳の指令を上手く体に伝える科学的なアプローチであり、脳に損傷を受けた場合など、思うように体が動かないような場合、作業療法士が行うことは、性格を変えるわけでも、能力を伸ばすわけでもなく、脳と身体の関連性をふまえた上で「脳に入る情報」を変える事なのだそうだ。

 

ここまで来てようやく、この著書が教訓や努力や根性や精神論ではなく、脳の仕組みをよく理解した人から見た、その状況の改善策の提示である事が理解できる。

例えば睡眠不足の状態で、脳が疲れているときに何かを始めるよりも、充分な睡眠をとったあとのベストコンディションな脳の状態のほうが、何かを始めやすいという意味。

脳と身体の関係と仕組みを理解して、何かを始めやすいように前もって脳に入れる情報を科学的なアプローチから調節する。この事を菅原洋平さんは以下のように書いている。

 

  • 脳を「すぐやらない」「できない」状態にしないことが目的。
  • ここに〝意志の力〟は関係ない。 
  • あなた自身が頑張るのではなく、あなたの脳が動きやすいように仕向ける。

 

1章 「やるべきこと」にすぐ手をつけるコツ

 脳は視覚から得た情報に大きく影響をうけるので、脳に「別のものを見せてしまった」ら手遅れとなるらしい。早く寝ないといけないのにテレビが視界に入ってしまう。するとテレビを見たくなり、寝るのが遅くなる。こう言った経験は自分自身に良くあることなので、それを解決する手段が有るならば非常に興味深いと感じた。

具体的、かつ詳細な解説で判りやすく簡潔に説明がされているので、どんどん読み進めることができた。

  •  「あぁ、今日もテレビを見てしまった」という罪悪感で、脳が満足感を得ている為に、また繰り返してしまう

 というのが僕が最も驚いた情報。

 繰り返し失敗してしまう理由も、この悪循環が理由だと判れば納得。その根元となる情報を脳に与えない、という手段で「我慢をせずに」回避出来るかも知れないと感じた。

 この章に書いてある具体例を実践してみれば、うまくやっていけそう。

 

2章 「ひとつのこと」を終えたあと、「次」にスムーズに取りかかるには?

 この章では、脳と身体の連携の仕組みから科学的に分析された行動の取り方が具体的な例とともに説明されている。

その一例として、

  • 会議を終えたら、その書類をデスクに置かずに、とりあえずファイルに挟んでみる

というというやり方が紹介されている。

このやり方であれば、無理なく自分の普段の行動をほんの少し変えるだけで済む。しかし今の自分が抱えている状況を大きく変える可能性を感じた。

この他にも早速実践してみたい具体例が沢山書かれているので、この章もグングン読み進める事ができた。

 

3章 すぐやる集団、すぐやらない集団……「すぐやらない」は伝染する!?

 この章を読んで「類は友を呼ぶ」ということわざが出来た理由が、脳神経の仕組みと結びつけて理解できるようになった。

すぐやるようになるために、すぐやらない集団にいる人間よりも、すぐやる人やすぐやる集団を意識的に目にはいるようにする。

同じように自分自身の行動も、周りの人間がそれを見ることで似たような集団が形成されるということを、よくよく肝に銘じようと考えさせられる章だった。

 

4章 「脳が勝手にやる気になる」言葉の使い方

言葉のチカラと言うのは何度か耳にしたことは有ったが、ここまで判りやすく「言葉にしていく作業の大事さ」が説明された著書は初めて。

「負けないぞ」とか「がんばるぞ」といった精神論的な言葉ではなく、

 ①主観的な言葉 ②客観的な言葉 ③経験的な言葉

のうち、三番目の「経験的な言葉」が持つ力によって、リハビリテーションの現場で画期的な変化が起こった例を説明してくれている。

自分の口にした言葉も、自分の脳にとって大きな影響力を持っていることをしっかりと自覚して、自分自身の発言に気をつけなければ、と考えさせられる章だった。

 

5章 「やればできる」という言葉でかえって「本気」が出せなくなっていた!?

この章は、「やればできる 」という言葉を「できていない状態」の自分や他人に対して、「慰めの言葉」として捕らえていた僕にとっては衝撃的な章だった。

根底から考え方を改める必要があると感じたので、非常に印象深い章。

これからは、この本から学んだやり方で、「できた」自分のフロー体験の積み重ねを大切にしたい、とつくづく思う。

 

6章 「すぐやるスイッチ」をすぐ入れる簡単な方法

いよいよ本題。

  • 脳を「フットワークが軽く、物事に柔軟に対応できるようにスタンバイできている状態」に保つ方法

についてかかれた章。

うまくいっているときは、嫌みを言われているのに褒められているように感じる。 うまくいっていないときには、慰めてくれているのが嫌みのように聞こえたりする。こういった人間の脳の感じ方を「メンタル文法」というそうだ。

我々の行動や感じ方はこのメンタル文法に影響を大きく受けるという。それであれば、そのメンタル文法です書き換えが出来たらどうか?という内容が書かれている章。

具体的にメンタル文法を書き換えるためのキーワードの見つけ方が簡潔に書かれているため、読者は確実にゴールに辿り着けるようになっている。

 

7章 行動力が劇的に上がる「触る力」活用法

  •  触覚は五感で唯一「ブロックできない」

これは自分でも全然気付いていない事だった。脳への入力情報の中で大きな要素となる「触覚」を利用する方法が書かれている章。

ブロック出来ないという事を利用した「すぐやる強制スイッチ」としての使い方を書いてくれている。なので、判ってはいるけどなかなか、、、という人には心強い事が書かれている章。 

 

8章 「なんとなくいつもネガティブ」の原因は、「脳の慢性疲労」にあった

 「すぐやる」為には普段からある程度脳に力を残しておいてあげなければ、いざという時の力が出ない。その為に、なるべく普段から脳に負担をかけない方法について書かれた章。

ルーチン作業の重要性など、普段の生活に取り入れたい内容が盛りだくさん。

 

-まとめ-

繰り返しになるが、この著書を読んだことは僕自身にとって大きな転機だといっても過言ではない。

今まで、自己啓発系や、メンタル系の著書も何冊か読んできたが、なかなか「すぐにやれない」状態で過ごしていた。

この著書で得た知識を「すでに」実践し始めることができた、という事をお伝えして、このレビューを終了とする。

 

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